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既存の認定長期優良住宅の屋根に太陽光パネルを載せるとどうなる?

2019/05/07

こんにちわ。

スタッフの三ノ宮です。

今回は、「既存の認定長期優良住宅の屋根に太陽光パネルを載せるとどうなる?」という質問をいただいたので、福岡県 住宅計画課 住宅計画課住環境整備係様、性能評価機関評価部様、住宅支援機構(フラット35)様にご教授いただきました。

既存木造住宅の屋根に太陽光発電パネルを載せるとなれば、構造計算(筋交計算)がそれまでと変わることとなり、長期優良住宅の認定範囲に収まっているかチェックが必要になります。

施工業者側でチェックして軽い屋根のままOKであれば、計算根拠を付けて「認定長期優良住宅状況報告書」を所管行政庁の窓口へ提出することで済みそうです。
※所管行政庁の担当者と事前に打ち合わせが必要です。
チェックして軽い屋根から重い屋根へ変わる場合は、性能評価機関(できれば技術的審査適合証を発行した評価機関)へ長期優良住宅変更の技術的審査依頼を提出し、審査を受け、技術的審査適合証と「認定長期優良住宅状況報告書」を所管行政庁の窓口へ提出する事になります。
重い屋根の場合は、更に重たい屋根となるため、技術的審査を受ける方法しか無いですね。必要書類等は所管行政庁に問い合わせてください。
因みに、「建築物の構造関係技術基準解説書」では、単位屋根面積当たりの屋根従量が軽い屋根で約600N/㎡、重い屋根で約900N/㎡というように一般的な仕様を元に設定されています。
その他。フラット35S金利Aタイプ(長期優良住宅)が適用されている既築住宅において、太陽光パネルを載せたがために長期優良住宅でなくなった場合でも、金利Aタイプの変更はありません。
融資後に劣化やリフォームにより住宅性能が変わって融資条件に合わなくなったとしても、金利タイプの変更は無いとの判断です。
ご参考までに。