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「建築物省エネ法の改正概要と今後のスケジュール等について」説明会資料

2019/08/28

昨日から大雨に見舞われている、北部九州です。
近年の気象は異常です。
昨日も、長崎から帰る特急列車が1時間20分も遅れました。
数年前に常磐線で一晩缶詰になった事を思い出しました。
さて、本題です。
昨日、福岡市で「建築物省エネ法の改正概要と今後のスケジュール等について」の説明会がありました。
2021年4月より、住宅を含む小規模建築物は、建築士から建築主へ省エネ基準への適合性評価・説明(書面交付、保存図書に追加)義務が発生します。
説明会では、建築士が用いる説明書のイメージが提示されました。
この書類は、建築士事務所の保存図書に追加される予定です。



外皮性能の簡易な評価方法も、簡易計算シートのイメージが提示されました。

簡易計算シートのイメージは、一次エネルギー消費量計算のWebプログラムで行う「外皮面積を用いず外皮性能を評価する」手法に近いのではないか、と思います。
注意が必要なのは、このWebプログラムの方法で計算すると、簡略計算法①に比べ、UA値が0.2W/m2K~0.3W/m2Kも性能値が悪くなる点です。
試算すると、こうなります。

仕様基準の断熱性能+半樹脂サッシ+Low-Eガラスが必須になる計算式です。

この評価方法だと省エネ基準ギリギリと評価されますが、実質のUA値はZEH基準が最低ライン(性能基準で計算するとUA値≦0.6W/m2K)になるという事ですね。


手間は掛かりますが、仕様基準より性能基準で計算する方が、より精度の高い住宅の性能値が算出できます。
また、一次エネルギー消費量については、Webプログラムを使わずにポイント制による評価も可能になるようです。


資料も近日中に国交省のHPにアップされるでしょう。 パブコメが9月上旬~10月上旬まで開催されます。 住宅に住まわれる方に、より良い住環境が提供できる制度となりますように祈念いたします。